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噛めなくなることで起きる全身の問題

噛めなくなることで起きる全身の問題

 

今日は、「咬合力の低下」が引きおこす全身の問題について、お話ししたいと思います。

「咬合力の低下」の、最も大きな原因は「歯の欠損」です。

むし歯、歯周病、噛みしめなどで失った歯を放置すると、十分に噛むことができなくなり、咬合力が低下します。また、抜けていなくても、歯が変形したり、ぐらついたりすることで、咬合力は落ちていきます。

その状態を放置すると、ただ単に「固いものが食べられない」という問題だけではなく、全身の健康に影響する問題が起こってくるので、注意が必要です。

その問題の代表的なものをいくつかご紹介します。

  • 肥満・糖尿病 

良く噛んで食べられなくなると、噛むことによって得られる満腹感が得られなかったり、食後の血糖値が急上昇したりします。また、野菜の摂取量が減り、代わりに柔らかい糖質の摂取が増加することなどで、肥満や糖尿病のリスクが高まります。

  • 転倒 

一見歯とは関係ないように見える問題ですが、歯を失ってバランスよく噛めなくなると、顎の位置が悪くなり、全身のバランスまで悪くなります。残っている歯が19本以下で義歯を使用していない人は、20本以上の歯が残っている人に比べ、転倒のリスクが約2.5倍になるとも言われています。

  • 認知症・うつ病  

噛み合わせや噛む力は、脳への血流や神経伝達物質の分泌にも影響を及ぼすことがあります。たくさん噛むことで、脳に栄養や酸素がたくさん運ばれ、脳の活性化や記憶の向上につながります。また、噛むことで分泌される、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質は、気持ちの安定やストレスの緩和に効果があります。

噛むこと得られる、脳への血流や神経伝達物質が不十分になると、認知症やうつ病を発症するリスクが高まります。

  • 脳血管疾患・動脈硬化 

脳の動脈に起こった異常により発症する病気の総称です。脳梗塞・クモ膜下出血などの脳卒中もこれに含まれます。要介護となる原因の第2位(第1位は認知症)でもあります。

直接的な原因は、高血糖や脂質異常、高血圧などで、これらは食生活と大きく関係しています。先に述べたように、歯がない状態によって、よく噛めない状態が続くと、食べ過ぎを招きやすくなり、高血糖や脂質異常などを引き起こす要因となります。

また、脳血管疾患は歯周病にも深く関係していて、歯周病の原因細菌が作り出す物質は、動脈硬化を促進するため、歯周病で歯を失った方は、特に要注意です。

 

きちんと噛めるということは、全身の健康状態を維持するうえで、とても重要なことだと言えます。

健康なお口の環境を保ち、健康寿命をのばしていきましょう!