2024/11/18
以前、「口腔機能低下症」については何度か触れたことがありますが、大人の方で、お口の機能が徐々に衰えてくる「口腔機能低下症」とは違い、お子様の口腔機能の発達が一定レベルに達していないか、誤った機能の獲得がみられる場合に、この「口腔機能発達不全症」という病名がつきます。小児期の口腔機能は、常に機能の発達段階です。早期に発見し、対処していくことが重要です。
以下のチェック項目を確認してみてください。
お子様に当てはまりませんか??
- 哺乳量・授乳回数が多すぎたり少なすぎたりムラがある
- 離乳食が進まない
- 食べ物の噛み方がおかしい
- 食べるのに時間がかかる
- 食べるときの飲み込み方がおかしい
- なかなか飲み込むことができない
- 丸飲みしてしまう
- 食べこぼすことが多い
- 発音がおかしい
- いつも口を開けて息をしている
- 指しゃぶりをやめられない
- その他の口の癖がある
乳幼児期から学齢期(高等学校を含む)にかけて、良好な顎・顔面・口腔の成長発育及び適切な口腔機能が獲得されていることは、将来にわたって口腔機能の維持・向上を図っていく上でも重要になります。
余談ですが、私の子も、口腔機能発達不全症だと言われています。授乳や離乳食の段階で、違和感はなかったのですが、幼稚園ぐらいからいつも口がぽかんと開いていたり、風船をふくらませることができなかったりするのが気になったので、当院で相談し、検査したところ、口腔機能発達不全症と診断され、トレーニングの方法等を教わりました。実践してみると、しばらくして、風船をふくらませることができるようになりました。その他にも、咀嚼は口を閉じてするようにするなど、気をつけています。
早期に適切な対応をとらないと、成人になってから、大がかりな治療の対象となることもあります。
チェックで当てはまる項目があった方、是非お早めにご相談ください。