2026/08/28
口が開きにくい方のトレーニング方法
顎関節は、痛みのため長期間あまり動かさないと、 筋肉の防御性収縮や関節周囲組織の硬さによって、 開口量がかなり低下することがあります。ただし「 無理に大きく開ける」より、 痛みを増やさない範囲で頻回に動かして可動域を戻すのが基本です 。
自宅で行える「顎関節リハビリ」
1日3~5回、1回5分程度から始めるのがおすすめです。
① 温める:5~10分
蒸しタオルなどで耳の前~咬筋を温めます。 筋緊張を下げてから運動すると動かしやすくなります。
② 舌を上顎につけてゆっくり開閉:10回
舌先を上顎前歯の少し後ろに置き、そのままゆっくり開閉します。 鏡を見て、下顎が左右にぶれないようにします。
③ 痛くない範囲で最大開口:5~10回
「少し張る」程度までゆっくり開け、5秒保持 → ゆっくり閉じる。鋭い痛みを我慢して広げないことが重要です。
④ 軽いストレッチ:5回
③で問題なければ、上下前歯に指をかけるなどして、開口方向へご く軽く補助して5~10秒保持します。「痛いところまで」 ではなく、軽い伸張感で止めます。
⑤ 左右運動:各5~10回
軽く口を開け、下顎をゆっくり右→中央→左へ。 これも痛みのない範囲です。
特に重要なのは「開口量を測る」ことです
上下中切歯間を定規で測ってください。例えば現在、
25 mm → 30 mm → 35 mm → 40 mm
というように、数週間かけて徐々に改善させるイメージです。 成人では一般に最大開口量はおおむね40~50 mm前後ですが、個人差があります。
「関節を潤滑させる」という意味でも、 強いストレッチを1日1回するより、痛くない小さな開閉運動を1 日に何度も行う方が理にかなっています。 滑液の循環や関節内組織への栄養供給には、 適度な反復運動が重要だからです。
一方、運動後に痛みが明らかに増えて数時間以上残る場合は負荷が 強すぎます。翌日に悪化する場合も回数・ 開口量を減らしてください。