2025/11/07
「糖尿病」と「歯周病」の切っても切れない関係
11月14日は、世界糖尿病デーです。
「糖尿病と歯周病に関係があるの?」と思うかもしれませんが、実はこの2つの病気は、お互いを悪化させあう非常に密接な関係にあるんです。
歯科医院がぜひ知ってほしい、2つの病気の「負のループ」についてお伝えします。
- 糖尿病 ➡ 歯周病が悪化する理由
糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、体の中で何が起こるでしょうか?
- 免疫力(細菌と戦う力)が低下し、歯周病菌が増えやすくなる。
- 唾液が減り(ドライマウス)、お口の中が汚れやすくなる。
その結果、歯周病が発症しやすく、また急速に進行してしまいます。
- 歯周病 ➡ 糖尿病が悪化する理由
逆に、歯周病が進行すると糖尿病はどうなるでしょうか?
- 歯周病は、歯ぐきが常に炎症を起こしている状態です。
- この炎症から出た「炎症物質」が全身に回り、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きを邪魔してしまいます。
その結果、血糖コントロールが難しくなり、糖尿病が悪化してしまうのです。
- 【朗報!】歯周病治療でループを断ち切る
ご安心ください。この負のループは断ち切ることができます!
歯周病治療で、お口の炎症を抑え、歯周病菌を徹底的に減らすと、全身の炎症物質が減少します。
これにより、インスリンが本来の力を発揮できるようになり、血糖コントロール(HbA1c)が改善することが、多くの研究で分かっています。
糖尿病の治療を受けている方はもちろん、血糖値が気になる方は、ぜひ一度、お口の中の状態をチェックしに来てください。
歯科医院は、全身の健康をサポートする大切なパートナーです。定期的な健診で、お口のケアを始めましょう!