2025/12/19
年末の忙しい時期こそ要注意!「歯のトラブル」を防ぐ3つの習慣
12月は仕事の締めくくりや忘年会、クリスマスなどイベント続きで、つい歯のケアがおろそかになりがちです。また、忙しさや寒さによるストレスで、無意識のうちに歯に大きな負担をかけていることもあります。
年末年始の休診期間中に痛みに悩まされないよう、今日から意識したい「歯のトラブルを防ぐ3つの習慣」をご紹介します。
- 睡眠前の「ながら食べ・寝落ち」は避ける
年末は夜型の生活になりやすく、特に以下の行動はむし歯や歯周病のリスクを劇的に高めます。
- 寝る前の「だらだら食べ・飲み」: お酒やジュース、お菓子などを長時間かけて摂取すると、お口の中が常に酸性になり、歯が溶けやすい状態が続きます(脱灰)。
- 歯磨きせずに「寝落ち」: 寝ている間は唾液の分泌量が減り、細菌が最も増殖しやすい時間帯です。一日の汚れが残ったまま寝てしまうと、たった一晩でも歯周病やむし歯が急激に悪化することがあります。
対策のポイント
★夜だけは「今日一番大切な歯磨き」と意識し、必ずフロスや歯間ブラシを併用して汚れを徹底的に落としましょう。
- ストレスを「食いしばり」で発散しない
年末の多忙さや寒さによる緊張は、無意識のうちに歯を強く噛みしめる(食いしばり)行動を誘発します。これは歯にとって非常に危険な行為です。
- 歯への影響: 歯が欠けたり、ヒビが入ったり、詰め物・被せ物が外れたりする原因になります。
- 歯茎への影響: 歯周病が進行しやすくなります。
- 顎への影響: 顎関節症や、朝起きた時の顎の痛み・頭痛の原因になります。
対策のポイント
★意識的な「TCH(Tooth Contacting Habit)」の改善: パソコンやスマホの周りなど、よく目につく場所に「歯を離す!」と書いたメモを貼るなどして、上下の歯が触れないように意識的に力を抜き、リラックスしましょう。
★就寝中の対策: 歯ぎしりや食いしばりの癖が強い方は、歯科医院でナイトガード(マウスピース)を作製して歯を保護することをおすすめします(保険適用で作成可能です)。
- 食事や食事の合間に「唾液を増やす工夫」を取り入れる
忘年会やパーティーで食事やアルコールの量が増えるほど、唾液の自浄作用が追いつかなくなり、口内環境は悪化しやすくなります。
- アルコールの影響: 利尿作用があるため、口の中が乾燥し、唾液による洗い流し効果が低下します。
- だらだら飲みの影響: 飲食物を長時間口に含むことで、細菌が活発に活動する時間を与えてしまいます。
対策のポイント
★こまめな水分補給: アルコールを飲んでいる最中も、水やお茶(無糖)を意識的に飲み、口の中を洗い流しましょう。
★咀嚼回数を増やす:よく噛んで食べることで、唾液の分泌を促しましょう。
年末の安心を確保するための「最後のチェック」
歯の痛みは、年末年始で歯科医院が休診に入ってしまうと、治療を受けられず辛い思いをすることになります。
「冷たいものがしみる」「詰め物が少し浮いている気がする」「歯茎が腫れ気味」など、少しでも気になる症状がある方は、一度歯科医院でチェックを受け、軽微なうちに処置をしておくことを強くおすすめします。