2026/01/23
冬の定番!「温かい飲み物」で歯がしみる原因と対策
寒い冬に飲む温かいコーヒーや紅茶、スープは格別ですよね。しかし、「熱いものがしみる」という症状は、実は冷たいものがしみるよりも深刻なサインである可能性があります。
今回は、温かい飲み物で歯がしみる主な原因と、いますぐできる対策、そして歯科医院での治療法について解説します。
なぜ熱いもので歯がしみるのか?考えられる3つの原因
歯の表面は硬いエナメル質に覆われていますが、この保護層の下にある「象牙質」が露出すると、刺激が歯の神経(歯髄)に伝わり、「しみる」という痛みを感じます。
温かい刺激でしみる場合は、特に以下の病気が進行している可能性が高いです。
- 進行したむし歯(歯髄炎の疑い)
むし歯が進行し、歯の神経(歯髄)まで到達、あるいは非常に近いところまで達すると、熱いものに反応するようになります。
- 症状の特徴: 痛みが数秒以上続く、または飲み物をやめてもしばらくズキズキと痛む。夜間に何もしなくてもズキズキ痛む(自発痛)が出る場合もあります。
- 危険性: 冷たいものがしみる段階より、病状がかなり進行している可能性が高く、神経を取る治療が必要になることもあります。
- 歯周病による歯肉の後退
歯周病が進行すると、歯茎が下がり、本来歯茎に覆われているはずの歯の根元(象牙質)が露出し、熱い刺激に敏感になります。
- 症状の特徴: 歯茎の赤みや腫れ、歯磨き時の出血がある。歯がグラグラすることもある。
- 危険性: 歯周病の進行を放置すると、歯を支える骨が溶け、最終的に歯を失う原因になります。
- 知覚過敏(象牙質知覚過敏症)
エナメル質の摩耗や歯茎の下がりなどで象牙質が露出した状態です。通常は冷たい刺激で起こりますが、症状が強い場合や、急激な温度変化によって熱いものでも一瞬しみる場合があります。
- 症状の特徴: 痛みは鋭いですが、一過性で、すぐに収まることが多いです。
- 原因: 強いブラッシング、歯ぎしり・食いしばり、酸性の飲食物の摂りすぎなど。
いますぐできる「しみる」対策
症状を悪化させないために、まずはセルフケアを見直しましょう。
- 知覚過敏用歯磨き粉の使用
- 神経を鈍らせる成分(硝酸カリウムなど)や、象牙質の穴を塞ぐ成分が入った歯磨き粉を毎日使いましょう。
- ブラッシング方法の見直し
- 強い力でゴシゴシ磨くのはNGです。歯茎を傷つけ、象牙質の露出を悪化させます。力を抜いて、毛先の柔らかい歯ブラシで優しく磨きましょう。
- 飲み物の飲み方と温度に注意
- 極端に熱すぎる飲み物は避け、人肌に近い温度で飲むように心がけましょう。
- 酸性の強いコーヒーや紅茶などを飲む際は、だらだら飲みを避け、飲んだ後に水で口をゆすぐと効果的です。
症状がある場合は、歯科医院を受診しましょう!
熱いものでしみる症状は、むし歯や歯周病が進行している可能性が高いサインです。自己判断せずに、必ず歯科医院で原因を特定することが大切です。
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原因の可能性が高い症状 |
考えられる病気と対応 |
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痛みが数秒以上続く/夜間ズキズキ痛む |
進行したむし歯(歯髄炎)。早急にむし歯の治療が必要です。 |
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歯茎の腫れや出血を伴う |
歯周病。歯周病治療と専門的なクリーニングが必要です。 |
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痛みは一瞬で治まる |
知覚過敏。塗り薬(コーティング剤)の塗布や、知覚過敏用の歯磨き粉指導を行います。 |
「温かい飲み物でしみる」を放置すると、取り返しのつかない状況になることもあります。
思い当たる方は、歯科医院の受診をお勧めします。